野反湖と周辺の山

設営開始直前に豪雨と雷の大饗宴


2000年8月5日 土曜日
晴れ。曇りがち。夕立。
梓山行。野反湖。
南浦和8時半集合。冨山、後藤(涼太君、拓馬君)、中村、田中、橋元
関越嵐山SAで、カメ車(鈴木、高橋、亀村)と合流。

早朝の野反湖
渋川のジャスコで買い物をし、そば善で昼食。はるか昔、草津の帰りに寄ったこと
のあるソバ屋である。名前からして一発で憶え、ソバも悪くなかった記憶がある。
渋川から日陰道に入って、この辺だったなあと思っていると、すぐに見つかった。
かっては小さな店で駐車スペースもあったかどうか定かではないが、今では間口が
4倍くらい広くなり店の前が広い駐車場になっていた。メニューは豊富だったが、
梓のソバ通連にはソバの評判は今一であった。ソバ音痴のOJとしては、許容範囲
である。

キャンプサイトまで10分
キャンプ場に着いたのは3時を回っていたか。駐車場からリヤカー大小2台で、荷
物を湖畔のキャンプサイトまで運ぶ。設営開始直前に豪雨と雷の大饗宴。それこそ
バケツをひっくり返したような土砂降りが2時間ほど続き、斜面に展開するキャン
プ場の中央に浅瀬ができたほどだった。しかし、こうしたことではめげないのが梓
である。雨宿りの炊事場の中で、雨を眺めながら後藤シェフの指示のもとに夕食の
支度を開始し、ついでに宴会も開始する。今回はめずらしく尚やんが自らジャスコ
で選んだイカの刺身が出た。それと、イカのワタで、刺身の切り落としを煮込んだ
つまみなどは、なかなか好評。しかし、そのままではすんなり行かないのが、梓の
常。今回は、メインの豚汁にミソを買い忘れたという事態が発生した。天ぷらの油
ほど致命的ではないだろうが、豚汁転じてけんちん汁(?)となった。

雨のあがったテント場
雨の降り始めが設営前だったことが、返って幸いしたのかもしれない。設営中なら
幕営設備はすべてぐしょ濡れになったろうし、設営後であればテント内の浸水は避
けられれなかったろう。さすがの雨も暗くなる前にあがり、無事に宴を張ることが
できた。一頃のような盛り上がりはないものの、楽しい宴会が無事始まったのであ
る。

静かに夜はふけてゆく
2000年8月6日 日曜日
晴れ、にわか雨。
起床が遅くなったのと、またあの豪雨にやられてはたまらないというので、白砂山
は中止になり、全員で高沢山から三壁山周回コースを行くこととなる。一足先に帰
宅する冨山さんをカメちゃんが10キロほど長野原方向へ下った花敷のバス停近く
まで送ってからの出発は、8時過ぎになった。

惠比山からの野反湖
後藤さんの2人のお孫さん、涼太君、拓馬君はいずれも健脚。つきあっていた善さ
んがねをあげていた。樹林帯の所々に笹原が現れるおだやかな縱走路で、見下ろす
野反湖から時折吹き上げてくる風が涼しかった。夏の花と秋の花の端境期で、花が
少なかったのが惜しまれる。三壁山を少し行き過ぎたあたりの開けた笹原で昼食の
宴会。氷入りのクーラーのなかで、ザックの背に揺られてたっぷり冷やされたビー
ルで乾杯。やはりビールは氷で冷やすに限るとの結論に達した。今回はワインも赤
白2本あり、食料もありあまるほどあった。昼食がちょうど終わるころに、また雨
になったが、幸い昨日ほどの勢いはなくキャンプサイトに戻る頃には止み、テント
撤収に支障はなかった。

穏やかな縦走路
帰りは長英の隠し湯で汗を流し、前橋本町の『かつ久』で一杯。今年の苗場スキー
の帰りにチャウが見つけた店だ。つまみや酒の品揃えは合格だが、肝心の豚カツが
不合格だったようである。後藤さんは、熟成が足りないとおっしゃる。最近、東京
の豚カツ屋はロースカツだというのに、やたらに脂身を少なくしすぎる傾向がある
が、ここは多すぎて、脂好きのぼくでももあますほどだ。切って棄てるには惜しい
風情があるので、もう少し現代人の嗜好の変化に敏感に対応してほしいものである。

**付録**(善さんの写真)





次の作品へ ↓
目次へ ↑

inserted by FC2 system