戸隠撤退と鬱憤晴らしの入笠山 後藤

Tue, 27 Jul 1999



    入笠山頂から八ヶ岳
戸隠
平成11年7月17日(土曜日)〜18日(日曜日)
予定は20日(火曜日)まで。
参加:大森、亀村、後藤、鈴木、田中、冨山、中村 計7名
17日デリカ(大森・亀村・鈴木・中村)は南浦和10時30分、田中車(後藤・田中・冨山)
は8時30分聖蹟桜ヶ丘発、小布施PAで落ち合う。
田中車は時間に余裕あり諏訪SAで早い昼食をすませて、たっぷり休憩をとる。諏訪湖
が眼下にキラキラと湖面を光らせて天気もマズマズと思われた。2時予定通り両車落ち合
い少憩ののち戸隠へ向かう。
 
 
なつかしい黒姫駅周辺の「第一スーパー」「戸隠ワインの酒屋」で仕込みを終える。
20分ほどで村営戸隠キャンプ場へ、広大なところでオートキャンプ場のテントもチラホ
ラ、気の利いた場所に設営する。テント2張とデリカに接してターブを張って、珍しく亀
村さん持参のテーブル、椅子まで登場、だのにやはりウレタンシートを敷いてあぐらが
落ち着くのも梓ならでは。
 
 
大森さんのテンプラで盛り上がる、橋元さん差し入れの(八海山)は大好評で田中さん
が半分飲んだの、イヤ6合は平らげたのとヒトもんちゃく。仕上げの温麺でお開き、明日
からの登山を楽しみに就寝、星も月も見え希望がもてる。
戸隠山、高妻山、飯綱山、黒姫山とターゲットには事欠かないが高妻山を第一に置く。
が、夜半目をさますとビショビショとテントを打つ雨音が激しく、翌朝は篠つく雨。大
森さんが気象情報を確認するが、梅雨末期の前線活発化で長野北部は絶望的に悪い。
あきらめも早く、しばし宴会で盛り上がり撤退しようと一決、あれこれつまみを作って
「黒姫ワイン」をやるが、これがまた酷いものでワインビネガーのようなもので帰途に
返品といきまくが気がつけばほとんど無くなっていた。
午後「天狗の湯」なる温泉センターで寛ぎ、すごすご帰宅とあいなった。
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入笠山
平成11年7月23日(金曜日)夜行〜24日(土曜日)
参加:後藤、鈴木、高橋、田中、富山
7月17日からの戸隠敗退の鬱憤晴らしに入笠山へ山の花を見に出かけた。
高橋さんの仕事の都合で聖跡桜ヶ丘を9時30分発、一気に諏訪南ICから富士見町をぬ
け入笠山への道をすすむ。今日関東甲信越の梅雨明けが報じられて天候に不安はない。
月、星とも見えるが地上は暗く、ヘッドランプに暗い木々のなかに舗装道路だけが浮か
び上がる。頂上直下までバスの入る大衆向きの山であるので、のんきにやってきたが山
上にキャンプ場はあるらしいがどうなっているのか状況が判らない。途中ここならテン
トのひと張りぐらい何とかなるが水はどうする、などと心細い相談をしながら進む。
意外に時間をくって車道終点に着く、周辺は広々としていて天文台のあるマナスル山荘
ともう一軒大きな山荘があり、これがキャンプ場の管理をしているらしい。車のライト
に浮かび出る看板は「駐車禁止」だの「テント設営おことわり」だのと何がなんだかわ
からないが、カラマツ林のなかの駐車場をみつけ設営する。背のひくい冬用テントのな
かに腰をかがめるように5人が入ると、山賊の悪行の相談みたい。
午前3時に就寝、後藤だけ車に寝てどうやら朝を迎える。
6時に後藤が起きて爽やかな朝の風景をビデオに収め「朝だよー」などと騒いで、トイ
レのあとまたバッタンキューと寝てしまう。善さんはそれで目が覚めてさっさと登頂を
果たす(駐車場からだらだら坂を20分)。あとの3人は白川夜船。でも後藤が8時に再
度起床すると、あとの4人はモーニングチーを楽しんでいて、朝食のうどんも出来上が
っていた。
そのうち熟年夫婦グループなどが三々五々自家用であがってくる、真新しい軽登山靴、
チノパンツに登山シャツ、帽子も新品、ザックはなにが入っているのか30リッターく
らいの中型、登山ステッキをもち、準備体操を始める。やがてみんなで大きなカンバン
絵地図の前で今日の行程を話し合う。-----初めて山へ行った頃を思い出す。
 
 
ノーンビリと登り出す、5分もしないうちにお花畑がある、もうストップしてああでも
ないこうでもないと手間がかかる、が頂上にはあっと云う間に到着。
富士山、鳳凰、甲斐駒、間の岳、千丈、鋸、宝剣、木曽駒、御嶽、蓼科、北八つ、天狗、
硫黄、横岳、赤岳、編笠、秩父の山々とぜーんぶが見える。
山頂はだだっ広く登山者(観光?)に踏まれて剥げているが、まだその周囲はお花畑。
クガイソウ、ヤマハハコ、ヤマアザミ、マツムシソウ、ヨツバヒヨドリ、ハクサンフー
ロ、キンバイソウ、キバナノヤマオダマキ、シナノナデシコ、オオバギボウシ、オトギ
リソウ、ヤナギラン、シシウド、アヤメ、カンゾウなどなど。どうしても分からなかっ
たウツボグサはあとで橋元さんに教わった。
そんな環境のよいところで何時間もゆっくり、冨山さんはスケッチに善さんと後藤は撮
影に高橋さんと田中さんはペチャクチャおしゃべり。
フランスワインを2本フランスパンにブルーチーズとバターをつけて山頂の儀。なんと
午後2時に撤退、朝6時には誰もいなかったところに何十人もの人、中学生、親子ずれ、
外人家族、熟年グループらが登ってくる。

    甲斐駒ケ岳
われわれは車でしばし下り、「首切り清水」なるところで、のこりの鰻にぎり、おしん
こ、稲荷すしなどでのこりの日本酒を整理した。
さて、風呂にはいりたいというので3月に田中・後藤が雪の甲斐駒を見に日向山へいっ
たとき看板だけ記憶のある長坂の湯へ行こうという事になる。
訪ね訪ねてゆくと、緩やかな丘に挟まれた田んぼの隅に鬱蒼と木々に囲まれた秘湯を見
つけた。道も狭くスイッチバックをしなくてはならず「デリカは大丈夫?」と話し合う。
ここが(飛ぶ宝石、国蝶オオムラサキ観察の宿・深沢温泉)であった。昔乍らの秘湯の
雰囲気で、古色蒼然の建物の玄関と書かれたところで、訪なうこえに腰の曲ったまん丸
顔の媼がでてきた、温泉は5人が浴槽に充分つかれる大きさで、いろいろなものが雑多
に飾ったり貼り付けたりしてある食堂で白菜の古漬けでビールをやる。
主人は80歳の翁、かくしゃくとしてオオムラサキの繁殖にも努力している。天童よし
みの大ファンとかで二人の大伸ばしの記念写真が張ってある。
庭の観察台には蝶が5頭も6頭も西瓜の皮に群れている、今が繁殖の最盛期とか。
皆さん一度いってらっしゃい(特に亀村さん)、但し画竜天晴を欠いたのは(アサヒド
ライ)しか無い事。
すきっ腹のまま比較的空いていた中央高速をもどり、締めくくりは聖蹟桜ヶ丘の「増田
や」で蕎麦をやる。田中さんは車を自宅に戻して電車で駆けつける、よっぽど飲みたか
ったのだろう。   終
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