御前山 ―― 雪中行軍、山頂到達ならず 橋元武雄

97年1月25日


97年01月25日(土) 晴れ、やや雲あり。
朝6時半にテラノ着。
鈴木、大森、亀村。

外環、関越道、鶴ヶ島から圏央道と乗り継いで青梅へ。途中で行動食を仕入れて御岳駅
から徒歩数分の町営駐車場に9時頃着。周囲にうっすらと積雪。駐車場から少し駅へ戻
った向かい側の神社から登山が始まる。初っぱなから階段の急登。どんどん高度を上げ
る。やせた稜線にある神社へ出た頃には雪も結構積もっている。凍結した地表に新雪で
歩きよくもあり滑りやすくもある。鋸岳の150m手前でピークは踏まずに峠へ降りる。峠
には車道が通っていて車が1台入っていた。大森氏の悔しがること。峠から少し上り返
すと小さいながらよく手入れの行き届いた避難小屋がある。ボランティアがまるで自分
の小屋のように隅々まで磨き込んである。止せばいいのに自腹を切った修理費明細がこ
とさらペンキで看板のように掛けてある。そこまで主張しなくてもよかろう。

予定では御前山の避難小屋で昼食だったが、丁度昼だったので、ここで始まってしまっ
た。大森氏は行きたかったらしいが、強行すると皆に恨まれそうだと諦めたみたい。ビ
ールで乾杯。林間に酒を暖めて紅葉たくではないが、雪中の山小屋でガスを点けて水筒
一杯の酒を温める。雪中の燗酒は何ともいえない。昨夜急遽作った焼き豚、大森氏の持
参した角煮、コンビニでかった味噌汁と大森氏の汁粉。餅がうまかった。

ほろ酔いで急登はきつい。結局、昼食を予定していた御前山の山頂15分手前にある避難
小屋に着いたのは4時近かった。これでは山頂どころでない。小屋を占拠してわいわい
騒いでいる男女を尻目に、雪道をグリセードを交えながらさっさと下る。途中立派な小
屋や休憩場所が各所にある。行政の予算がついているようだ。沢沿いに車道に降りたこ
ろはすでに暗くなり、国道へ合流したときは真っ暗だった。15分ほどでバスがきて奥多
摩駅へ戻る。

帰りは大森氏の運転だから心置きなく飲める。まずいそば屋だったが接客だけはよかっ
た。あとは極楽極楽。

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