越後鳥甲山

橋元武雄     '90/11/10〜12


11月10日 曇り
冨山、鈴木、高橋、中村、亀村。
秋山郷から鳥甲山を目指す。
津南の農協スーパーで買物。
和山側の登山口を少し過ぎたあたりで道脇に幕営。夜は冨山さんのキムチをたっぷり入れたチゲ鍋。夜は少々の霰が降った。

11月11日 快晴 朝起きると外に出した水が凍っている。和山口から登る。先日購入した430M帯のトランシーバをテストする。JL1ZPMの初のオンエアである。帯域の狭い音だが、音声が明瞭なのに感心する。越後的急登で尾根にでる。2箇所ほど痩尾根があって危険箇所になっていたが、最初の箇所は高度感はでるもののさほどではなく、その次は安全な巻道ができていて、知らないまに通過した。

山頂は、登山道から少し離れていて狭く、先行パーティーで満員。少し屋敷側に下った日当りのいい斜面で昼食。少し尾根筋を辿って、あとは急降下につぐ急降下で秋山林道に下る。善さんが先行してデリカを取ってくる。われわれは林道歩きはほどんどしないで済んだ。不動の滝(赤クラ沢か)の前で幕営。前回甲子で好評の牛肉のキムチ和え焼き。里芋入りの豚汁。
鳥甲はいまいちの山だった。登下降の急峻さに比べて、山頂が貧弱で縦走路がそ
れほど面白くない。バランスが良くない。深田久弥が百名山に加えなかったのもむべなるかな。

11月12日 晴れ
朝は豚汁の残り。昨夜残った豚肉とニラの炒めもの。屋敷温泉の秀清館で朝風呂を浴びる。中津川を見下ろす展望風呂に朝日が差し込んで明るい。弱い硫黄泉。秋山郷の資料館+温泉という「のよさの里」を訪問する。ここにくれば、300円で風呂付きだった。もっとも今日は休館。ここから望む鳥甲は立派。といっても視覚的な中心にあるのは白クラ山である。鳥甲は、登るより眺めるにいい山だ。十二峠から魚沼スカイラインの展望所まで登って、コシヒカリの本場、魚野川の冲積平野を見渡す。天気はよく晩秋を満喫するドライブ。湯沢の《新橋》で昼食。ソバの作りが雑になっているのが気になる。繁盛するのは結構だが、先行きが心配になってきた。

11月13日 晴れ 山行日誌を付けていて、“のよさの里”だか“よのさの里”だか分らなくなったので、栄村役場の秋山支所に電話をする。“のよさ”が正解である。秋山郷の民謡で「のよさ節」というのがあるそうな。なんでも息子は嫁をとりたいが、家人は今年の稲の実りを見るまでは決められないというような謡らしい。
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