笊ヶ岳/登山報告

鈴 木 善 三     '01/07/22

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 7月20日
 三軒茶屋辺りから厚木のインター手前迄渋滞で3時間以上もかかり 椹島に着いたのは3時50分頃。椹島ロッジは、なんか古くて薄暗い感じだったが今はきれいなロッジとなっている。受付を済ませて、笊ヶ岳登山口の確認に行く。
 部屋はC棟の12号室4人部屋。ちょっとビックリ、相部屋になった人で親子で来たらしい。何処に行かれるんですかとお尋ねしたら千枚岳から赤石岳に登って此処に戻って来ようと思っているが1日ではきついかなと言っている。もう歳も70歳を越していると思われる。で道に迷ったらナンタラカンタラと心配の様子。

そして取り出したのが、なんと観光案内図のパンフレット、僕が地図を出すと感心した様子で「こんな地図は何処で売っているんですか?」僕が「何処の本屋さんでも売っていると思いますが」「そうですか、ちょっとお借りして書き写させて下さい」と、言って何やら頻りにメモをしている。そこに息子さんが戻ってきた。30〜40才位の男だった。親爺さんが、地図を見せて持っているか聞いたが持っていないと、そして感心して眺めていた。それにしても世の中には恐ろしい感覚で山登りをしている人がいることを知らされた。

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7月21日
 夜中に数回目を醒ました、よく眠れなかった。隣でゴソゴソやってる、時計を見たら4時半、しばらくして時計を見たら4時5分前ザックを持ってロッジを出たのが4時10分。隣の男はまだゴソゴソやっていた。

 登山口4時17〜18分だった。いきなりの急登がしばらく続く、やはり登山者も少ないのか、道もしっかりとは言い難く所々踏み後らしきものに変わってしまう、数回ルートを外してしまった。よく見れば解るし、赤布(?)も着いている。

鉄塔を過ぎピークを越して、少し下った所に道標があった、下り2時間登り4時間半と書いてある。5時45分通過。此処から先は、登りというよりトラバース、登っ たり下ったり。ルートも細いけれど下の所よりしっかりしていて迷うような所はなかった。沢を2〜3本越した所でロッジで作ってくれた弁当で朝食とする。
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最後の涸れ沢の所が一番心配だったが此処もしっかりと標識も着いていて心配することはなかった。その上の台地にテントが2張あった。此処を通り越して次の涸れ沢にそってしばらく進む。そして樹林帯に入る此処からが又急登になりそして伝付峠からの尾根に飛び出す、7時55分。峠に出てビックリ、今迄登ってきた側は快晴なのに尾根の東側はガスに覆われ真っ白で何も見えない。此処で5分休憩して笊ヶ岳に8時25分到着。
 山頂では30分ガスの晴れるのを待ったが尾根の東側は塩見岳迄が見えただけで白鳳三山とか富士山は見えなかった。山
頂には下のテントの4〜5人とあと単独の3人の7〜8人だった。8時50頃また一人登って来た。
 笊ヶ岳を8時55分下山開始。登山口に戻ったのは11時40分だった。椹島に着いて畑薙第一ダムへのバスの時間を聞いたら1時半だとのこと、たっぷり時間はある。まずは生ビールで一人乾杯。
 そうそう、缶ビールを1本持って行ったが、水筒の口金と当ったのかザックを開けてみたら吹き出して空になり、ザックの中がびしょ濡れになっていた、頂上で飲みそこなってしまった。待っている何時の間にか身体の調子も戻っていた。

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