PHOTO GALLERY・梓20世紀の映像(第25回)

只見・叶津番屋にて(梓総会)

  94年06月03日(金) 晴れ。
夜8時に東京駅集合。
後藤さんの知人の所有する只見の旧叶津(かのうず)番屋宅で総会。
参加者:冨山、後藤、鈴木、関根、高橋、田中、斎藤、IRP(西村、福井)
20時15分頃、善さんヘベレケで集合場所に登場。そのまま座席に倒れて寝込んで
しまった。荻窪で飲んでいたとか。デリカは禁煙車。田中氏の新セリーナは喫煙
車と決まり、それぞれに乗り分ける。関越高速を小出で下りて、かって豪雪で鳴
らした入広瀬村から六十里越へ向う。この峠はひどく曲がりの多い山道で、運転
しながら気分が悪くなる。深夜12時半頃に宿に到着。宿の所在地は入叶津。あと
で聞くと、いま走ってきた国道は除雪したばかりだったとか。
  94年06月04日(土) 晴れ。
今日は、八十里越まで登ることになる。登山口を宿の主人に訪ね、田中車先導で
出発する。途中、林道分岐を間違えて、行き止りとなる。田中氏が入口を間違え
るのは山道だけではないらしい。登山口も工事中でよくわからず、行き過ぎて工
事現場の人に訪ねてやっと、登山を開始。しかし、ここでも道が途中でうやむや
になり、薮に突っ込む。白い綿くずのような羽虫が乱舞するなか、途中の伐採地
でビールを残雪で冷やして乾杯して下山。帰路、新車のはずの田中車がパンク。
タイヤを交換する。パンク自体が近頃珍しいのに。
  山菜(ユキザサ、コゴミ、ウド、ギボシ、その他名前知らずなど)を大分採取、
チャウがいたら、さぞかし変化に富んだ山菜料理ができたろうに、ただひたすら
茹でる。買出しにいってきた後藤さんは、奥只見にはろくな食材がないとおかん
むり。それでもブタの角煮、肉ジャガ、コブとタカノツメをまぶしたカブの薄切
り、トリワサなどができた。それに、山盛りの山菜、ヤリイカの刺身と、昨夜と
は変化を付けてカツオのたたき。
  大森氏は管理職研修、亀ちゃんは南米出張の準備、池田さんは仕事、チャウは
母上の看護と参加できないものが多く、今回の総会はなしくずしに流れた。夏山
も参加者が少なそうなので、とりあえず大雪山はまた中止になった。
  94年06月05日(日) 晴れ。
今回は6升用意したので、酒は余るだろうとうっかり口走ったのが悪かったか、
ぼくは先に寝てしまったので誰がどう飲んだかしらないが、酒はほとんどはけて
しまったらしい。残りの1升ビンを片手に関根さんが、これはおれが片付けてや
ると、朝から息まいている。一昨夜は遅く着いたので、2升も空いていないから、
昨夜だけで4升近く飲んでしまったことになる。朝食をとりながら恒例の談話会。
登山の事などだれも言い出さない。冨山さんが開店準備のストレスからか、元気
なく不調なのが気になる。  帰りがけに管理人の長谷部さんに、建屋内をくまな
く案内してもらった。火伏の守りに男根を使うことはよくあり、桧枝岐でも見か
けるが、この民家の天井裏のはキンタマ付きだった。これと対で女陰があると豊
壌の祈願とか。(橋元武雄さん紀行文から抜粋)      12/7


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