前回の映像展はは1984年の那須三斗小屋温泉の記録であった。
だれかが高橋尚介氏と参加していない斎藤修氏とを取り違えて、背後霊でも写っ
ていたかと思ったりした。そこで今回、時は下ってオサム氏が参加した、1996年
4月13日〜14日の那須山行の記録を紹介する。
  富山・橋元・高橋・中村・齋藤・後藤の６名であった。梓公用車デリカに乗っ
て昼頃茶臼岳ロープウエー駅についたが、思わぬ春の嵐であった。土産物屋で腹
ごしらえのあと峯の茶屋乗っこしに向かうが、峠は相当な風の通り道で一苦労す
る。峠を越えれば静かなもので、避難小屋前では早くも赤ワインが１本空く。春
の陽は長いので日暮れ前には三斗小屋温泉の大黒屋に到着した。梓の「夜」は話
題にはこと欠かない、酒を入れたスキットルがえもいわれぬ芳香を発したり、風
呂嫌いのご仁が何度か入浴したり・・・。
  翌朝はゆっくり雪の山を先行トレールでも辿りつつ軽いハイキング、と楽しみ
にしたが、完全装備の他のパーテイはさっさと、もと来た道を引き返えしてしま
った。隠居倉までは久々のラッセル、那須連山稜線に出て峯の茶屋に向かう。最
後は雪の急斜面をトラバースで締めくくり。黒磯駅前のそばやで打ち上げとした。
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