丹後山〜中の岳縦走

田 中 誠  2000年8月27・28日


参加:大森、田中

 越後三山に入るのはこれが3回目である。
 最初は、記録がないのではっきりしないが多分、20年前の1980年
ころだったのではないだろうか。メンバーは水谷、井上、田中(もしかし
たら斎藤さんもいたかも)。コースは銀山平から入り,荒沢岳〜兎岳〜中
の岳〜駒ケ岳を経由し、枝折峠に下山というもの。山行についての記憶は
ほとんどないが、荒沢岳のすっきりとした山容と荒沢岳から兎岳にかけて
のルート・ファインディングの難しさが印象に残っている。
 2回目は山口から入り、八海山〜五竜岳〜阿寺山の周回コース。1986年
10月である。メンバーは冨山、鈴木、中村、田中の4名。これについては、
梓会報3号に中村さんが山行記録を載せているので参照いただきたい。梓
らしくエピソードに富んだ山行だった。
 3回目となるこの山行は、十字峡から入山、丹後山から中の岳を経由し
て十字峡に戻る周回コース。私としては、これでこの山域のほとんどを踏
破したことになる。

 以下は、山行の報告だが記録をとっていなかったので、かなりアバウト
なものである。
 8月27日、早朝。東所沢駅で大森さんの車にピックアップしてもらう。
関越経由で十字峡へ。道路はすいていて思いのほか早く到着。天気は晴れ
だが気温・湿度が高く、歩き出すとすぐに汗が噴出してくる。今日の行程
は丹後山避難小屋まで6時間半。越後の山らしく急登の連続である。
 途中水場はなく、避難小屋でも水の状況がわからないので、それぞれ3
リットルの水をあげることにする。猛暑の中、結局1.5リットルは途中で
飲んでしまった。危険はないが、眺望のきかない樹林のなかをひたすら登
る。途中、地図に示されているジャコの峰あたりだと思うが、蜂の群れに
遭遇、大森さんが刺されてしまった。剛毅な大森さんなのでこともなげに
歩き続けたが、かなりの痛みがあったのではないだろうか。翌日まで刺さ
れた個所が腫れ、熱をもっていたようだ。
 炎熱の中の体力勝負もなんとかこなし、ほぼコースタイム通りで避難小
屋に到着。小屋は70名くらいは泊まれそうな立派なつくり。他に客はな
く、のんびりとくつろぐ。
 8月28日、前日に続いて天気は良好.。今日の行程は兎岳から中の岳を
超えて十字峡まで約9時間。兎岳までは快適な稜線歩きが続く。兎岳から
中の岳までの急峻な登りのあとは、ひたすら下りとなる。最近、私は膝と
腰の具合がよくなくて、どうも下りのほうが苦手.。この長い下りで足の親
指の爪を痛め、後で爪がはがれてしまった。
 下りは多少てまどったがなんとか無事に下山。途中でいっしょになった
単独行の中年女性を六日町の駅まで送り、温泉につかった後、東所沢へ。
月曜日なので、道路はすいていて快適に走れた。早く平日に山へ行けるよ
うになりたいと思ったものだ。
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