鳥海山/スキー山行(詳報) 

−−ウォー!!!感激、雪がすばらしい... 鈴木 善三



おおらかな鳥海山
鳥海山
2000-6-9〜11
メンバー	大森、冨山、鈴木
6-9
 柏インターを7時半に乗る。常磐道からいわきを通って郡山で東北自動車道に入り三
国サービスエリアで運転を交代しハンドルを握る。北上ジャンクション(24:00通過)
で秋田道に入り錦秋湖サービスエリアに到着。テントを張り一杯飲んで1時半寝る。

緑陰パーキング
6-10
 空はどんより曇っている、周りの山も皆ガスに被われている。このサービスエリアは
夜9時迄しか営業していなく無人だ(朝は?)。冨山さんが公衆電話で天気予報を聞くと
今日の午後から晴れ、明日午前中は降水量ゼロとのこと。錦秋湖サービスエリアを7時
少し前に出る。横手インターで降りて本庄方面がわからずにガソリンスタンドで聞く。
 矢島の町に入り、鳥海山の登りになるとガスがだんだんと濃くなってくる、周りの景
色も何も見えなくなる。しかしながら行き交う車と駐車している車が異常に多い、山菜
狩りの車らしい。
 祓川駐車場に9時到着。駐車場には車が結構止まっている。先着した車の人達も、こ
のガスの中で判断しかねている模様。大森さんが祓川ヒュッテ迄様子を見に行って「も
う部屋に入れるからヒュッテで食事をしてしばらく様子を見よう」と、言い荷物を持っ
てヒュッテに入る。祓川ヒュッテの部屋は鳥海山側に有り角部屋である。悲しいかな今
は山が見られない。朝飯だか昼飯だかわからない食事をして様子を見ていると、やはり
少しずつ天気は回復してきているようだ。
 10時40分頃3人共にヒュッテを出る。木道を渡った所で冨山さんが、それではと引返
して行った、10時50分。もう時間も遅いのか登る人も見当たらない、我々が最後なのだ
ろうか、空も明るくなって周りが良く見えるようになった。頂上には3時に着けばいい
からと気楽に登る。見ると、我々の後にも二三のパーティーが登っているのが見える。
しかし我々が頂上に着いて一時間も居たけれど1人だけ登って来て先に滑って行ったの
を見ただけだが他の人達は何所へ行ってしまったんだろう?
 小屋を出る時「上ではワインは飲まないよね」「うん」と言ってワインを持って来な
かったことを後悔する。飲むものは無くなり、天気が回復するのも待ちきれなくなって、
板を付ける15時15分。滑りはじめたとたん(???、ウォット、ウォー!!!)感激。雪が
すばらしい...。我がへたくそなスキーヤーでもすぐ分かった。少し下った所でルート
を見失った左により過ぎたようだ。用心しながらグーット右の方に行くと板の跡と赤布
を見つけた安心。
 ルートはその下から左方向に付いていた。次の時は、またも左により過ぎて突き当た
りになってしまった。今度は板を脱いで100メートル程引返す。ガスもいつの間にか無
くなり此所を過ぎると、我らの宿が望める所に出た。早く滑って宿に付いても仕方なし、
暫しの休憩なれどもワインもなく手持ち無沙汰。やむなく祓川ヒュッテに向かって滑り
込む。ヒュッテの手前では冨山さんが散策をしていた。そこに奇声を上げながら滑り込
んで本日のスキーを終る。
6-11
 3時半頃トイレに起きた、外はもう明るくなりつつある。鳥海山を見ると頂上迄ハッ
キリと見える。しかし空は雲に覆われている。ウツラウツラして気持ち良くまどろんで
いると、4時半頃かな?大森さんがガサゴソしている。自分も時々は鳥海山を見るが頂
上はずっと見えていた。
 5時過ぎ大森さんが、我慢出来なくなったらしくとうとう起き出して「善さん上には
行かないの?」、途中迄でも行って来たい気持ちはあったが、この気持ちの良い朝、満
足感に浸っていて「うん」。大森さんが「それなら俺もやめた」と言ってビールを飲み
だし僕のカップにも注いだ。冨山さんは起きて階下に行って来て何か捜していた。台所
に紅茶を沸かしに行ってたのだった。この頃から鳥海山もガスがかかりはじめて中腹迄
降りてきた。我はまだ起きられない、起きるのが勿体ないほどの気持ち良さだ。が、と
うとう起きてビールを飲む。
 冨山さんが象潟に行きたいと言う、ヒュッテを何時に出たのだろう?途中フキノトウ
を取ったり、車を止めて景色を見たりして象潟に向かう。象潟では松尾芭蕉の蚶満寺を
見物してすぐ先の道の駅に行く。

蚶満寺
 此処で事件が...?。我々が歩いていると車が止まり若い女性が「冨山さーん」と、
声をかけて駆け寄って来た。
 此処には温泉が有り、9時からやっていて料金は350.-だとのこと、これは入らない
訳にはいかないと15分程待って4階に有る温泉で日本海を眺めながらの入浴。10時頃道
の駅を出る。

湯殿山(御幣に雨よけのビニールを捲いている)


山奥のでっかな鳥居

 大森さんが湯殿山に行きたいと言って向かう。湯殿山は、あんな山奥にでっかな鳥居
が有りビックリさせられる。裸足になってお祓いを受けてからお参りする。
 湯殿山を後にして、寒河江の手前で蕎麦家に入りやっと昼飯にありつけた。蕎麦家を
2時頃出て、寒河江から高速に乗って一路柏に向かう。石岡辺で、車の燃料タンクのラ
ンプが付いて、補給しようと言うが大森さんは行ける所迄行くんだ、とのことで補給し
ようとしない。ハラハラ心配するが柏迄無事到着してやっと補給。でもまだ10リッタ
ーも残っていた計算だった。6時過ぎ、柏駅で冨山さんとサヨナラをして家迄また送っ
てもらって今回の山行を終る。

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