上州/小沢岳(日本のマッターホルン)  

−−大森さんとの平日山行・もう一山


上州のマッターホルン 小沢岳 そういえば尖っているかも
梓東葛支部「平日山行」 大森武志・齋藤修
平成12年6月2日(金)「横浜開港記念日」

 1日に2山を踏破する。最近に関しては,非常に珍しい企画を敢行してみた。午前
中はドロミテ(立岩)・午後はマッターホルン(小沢岳)本当に言われているかは,定か
ではないが販売されている本に記載されているのだから,間違いないことと思う。
 ともあれ,入山口を模索しながら,下仁田方面へ向かう。途中小沢岳を西側から見
るがあまり尖っていない。方位にもよるのであろう。前回鹿岳の下山路から見えた姿
は,槍を彷彿とさせる様相を呈していた。国道から「踏倉」を右折し,林道(山道)に
移る。途中コンクリート材料の採石場などもある。以外と民家も多く道幅も広い。だ
いぶあがると,坊主渕と呼ばれる。分岐点に出る。簡単な標識が付いているので,そ
れに従ってすすめば間違いはない。

 次第に奥まっていくのがわかる。道幅もある程度狭くなってくる。最後に七久保橋
という御荷鉾スーパー林道へ行ける道との分岐となる。ここにも標識が付いているの
で,従えばよい。この後しばらく沢沿いにすすむ。程なく分岐があり,左「小沢岳」
・右「七久保」となっている。当然左に行けばよいのだが右にまだ舗装道が続いてい
る。たぶん人間用の標識であろうと判断し,右に行けばすぐに行き止まり。狭い道を,
体の大きいテラノをズリ回し,どうにか方向転換する。

  先ほどの分岐まで,戻る。未舗装道をすすむと,以外に幅もあり登れそう。さすが
テラノ,十分に性能を発揮してくれる。次第に道は荒れてくる。水の流れで,えぐら
れたようになっているところが多くなり,慎重な運転が求められる。テラノにとって
は,初めての試練だったらしい。だいぶあがったあたりで動けなくなる。諦め,林道
の側に停車する。だいぶ標高は稼いでいる。小沢峠(椚峠)までは来ていないもの,十
分である。

 林道を歩けばすぐに,林道全体が押し流されている崩落箇所がある。これでは林道
の整備がされないはず。どうしてここまで林道を造ったかも疑問であるが,壊れれば
そのままというのも,実に日本らしい。小さな道祖神らしい物があり,ツツジがこぢ
んまりと咲いている。小沢岳という標識があるのでそれに従いすすむ。予想していた
登路とはまったく異なり,植林帯の穏やか(単調)な登路である。遙か前方に尖った頂
があるので,それが小沢岳であろうと察しながらすすむ。しかし登路50分の行程,か
なり遠く感じる。
 ほとんどが植林帯を歩かされる。登山道としてはいたって魅力がない物である。簡
単な私設の標識はところどころにあるものの,標識もない。ピークらしいものにでて
少し下り登り返せば,「小沢岳」の山頂である。ガイドでは,360度の展望となっ
ているが,南方の眺めが悪い。多少ガスがかかっているものの,八ヶ岳から西上州の
山が確認できる。先ほどまでいた「立岩」の後ろには,行塚山の肩に「荒船山」の平
らな山頂がである。「鹿岳」は特徴的である。双似峰の山頂が目立つ。北奥には,
「妙義連山」が切り立った姿を見せてくれているが,ガスが濃いので,輪郭だけが確
認できる。大森さんは最初気付かなかったくらいである。

  最後のビール(4本目)で乾杯をする。まだ冷えている。ここで,「四ツ又山」の確
認作業となる。前回大森さんと『四ツ又山・鹿岳』をセットで登っているのだが,記
憶にないという。私の発言に誤報が多いせいもあるが,信頼性に欠けるらしい。そう
はいっても記録を私は書いている。記憶は確か(花の名前・山名以外)である。すぐ近
くに凸凹している山がそうなので,地図を出し大森さんに示す。やっと納得していた
だいた。山楽では,まだ信頼感を維持しているのだが,梓では新参者どうも支持が薄
い。
 山頂には,祠と石碑がある。加えて,地元の小学校が造ったと思われる山頂記念の
旗がかかげられている。子供の熱意は認めるが,この旗のおかげで北側に開ける大展
望が邪魔されているのも事実である。結構大きな物なので,掲げる場所は考慮しても
らいたい。東側に「稲含山」が確認できるが,ここから見ると結構大きな山容をして
いる。近くの「檜沢岳」はザイル要となっているのだが,こちらから眺める分には穏
やかである。

 あとは,来た道を戻るだけである。ほとんど登りだったので,ゆったりとした降路
となる。4時になりつつあるので,急ぐ。峠に出れば,崩落箇所・悪路をこなせば,
車まで戻れる。身支度を確認し,帰路を急ぐ。風呂に入る気配はないが,大森さんは
きれい好き。どこかで顔を洗いたいらしい。順調に降りてしまったので,清水が流れ
る場所が無く困っている。しょうがないので,下仁田駅で休憩を取り洗顔タイムとな
る。その間私は,情報収集をする。このあたりで,まだ温泉施設が増えたらしい。こ
んにゃくにこだわっていた大森さんも,自宅に本物の刺身が準備されていることがわ
かり,往路と同じルートでもどる。運転も完全に大森さんに委ね,自宅までの送迎付
き,感謝・感謝・・・。

 幸手7:00−(午前中・「立岩」を登る,昼食後移動)−線が滝13:30−踏倉−
14:00坊主渕−七が久保(1号橋)−七久保橋−14:20駐車スペース−14:30小沢峠(椚峠)
−15:15小沢岳15:25−小沢峠(椚峠)−16:10駐車スペース16:15−踏倉−16:20下仁田駅
16:30−下仁田IC−(上信越道)−本庄児玉IC−熊谷−18:20幸手

自家用車の利用を薦めるが,下仁田からタクシーでも登山口までは可能である。下仁
田のタクシー:「平和タクシー0274-82-2429」「成和タクシー0274-82-2078」「南牧
タクシー0274-87-2108」。
連絡詳細確認「下仁田役場0274-82-2111」。バスは,坊主渕までのものがあるが本数
が少ない

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