奥多摩/御前山  

−−カタクリの花満開 大森 武志

Mon, 24 Apr 2000


カタクリ満開の御前山     2000年4月23日

一昨年(98年)の4月29日、後藤、鈴木、亀村、大森の4人で御前山に登った。
目当てはカタクリだったが、花はすっかり終わり、二輪草が最盛期を迎えていた。
そして今年。4月22日に五日市の奥の小岩部落で恒例のそばの会を催した翌日、
再度、カタクリを求めて御前山を目指した。
友人に藤倉のバス停まで送ってもらい、神社の脇から舗装された細い道を登りは
じめる。サクラに菜の花、それにツツジまで咲きそろい、いまや山里は春爛漫。
人家が途絶えると道は植林帯の中をたどるが、ヒノキ(サワラ?)が多いせいか
間伐、枝打ちなど山仕事の手が入り、陰鬱な感じはしない。尾根に出ると芽吹き
はじめたばかりのクヌギやナラの林となり、ほどなく小河内峠に到着。しばらく
休憩し、通り雨をやり過ごす。
ここから15分ほど登ると、道の両脇はカタクリの群落となる。今年はどうにか間
に合ったようだ。つぼみはほとんど見当たらず、桜でいえば散り際といったとこ
ろか。それにしても、この人の多さときたら……。御前山の頂上にはテント仕立
ての簡易トイレ(1人100円)まで出現し、あたりは花見の宴さながらだ。休憩
もカットし、早々に下りにかかる。
鋸山に向かう尾根筋にも、いたるところにカタクリの群落が見られる。惣岳山か
ら御前山にかけての群生地と比べると圧倒的に人が少なく、そのぶん花にも生気
があるような気がする。途中で追い抜いた連中にまた追い抜かれるのが嫌で、小
河内峠から鋸山まで2時間を歩き通してしまった。
遅めの昼飯をそそくさと腹に詰めこみ(独りだと、どうしてもそうなる)、鋸尾
根を下る。名前のとおりギザギザの尾根だから、小さな登りをいくつもまじえな
がら高度を下げていく。愛宕神社の、つんのめりそうなほど急で長い石段に着く
ころには、膝がヨレヨレになっていた。

藤倉9:10→小河内峠10:45→御前山11:45→鋸山12:45→奥多摩駅14:30

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