「東京下町探訪」深川散歩の巻  橋元武雄


2000年1月29日。快晴温暖、文句なしの探訪日より。

門前仲町駅、木場方面改札に12時集合。後藤、金谷、中村、橋元(夜の部 亀村)。
金谷氏、門仲の集合場所を間違え、やや遅れる。毎度のことで本人以外はだれも騒がない。自他共に許す方向音痴のチャウの案内ということで不安大であったが、地図のコピーなど携え、綿密に下調べをしてある模様に安堵。それより、後藤さんが清澄園の近くに叔母さんがいらっしゃるとのことで、チャウに負けないくらい下町の地理に明るい。


●富岡八幡と深川不動尊参拝。といっても、誰も拝むものおらず。不動堂では真言密教の護摩の焚きあげを間近(賽銭箱と本堂の間)に見学。儀式として実に精巧な構成をもっている。空海は名プロデューサーであったのだ。それにしても、宗教というのは優れて機能的な集金機構であることを痛感。お布施の額に比例して、えげつないほどお祓いの内容がアップグレードする。
●日本最古の鋳物製の八幡橋(旧彈正橋)。移設されて富岡八幡近くの公園にある。保存のためのペンキの厚塗りで、本来の質感がピントこない。
●不動参道で深川飯の昼食。深川飯の定番がどれかは知らないが、店ごとに内容が違うようだ。ここのはアサリを入れて煮込んだ具をご飯にぶっかけたもの。名物に美味いものなしか。
●門仲から森下へ向かう途中の寺で、鶴屋南北の墓を探すが見つからず。
●霊巖寺。松平定信墓所(江東区唯一の国の史跡とか)。
●深川江戸資料館。江戸時代の長屋が再現されていて楽しい。
●清澄庭園。旧岩崎邸。借り切って梓の宴会をするにふさわしい亭がある。

●芭蕉記念館と別館。西鶴とほとんど同時代に生きていたことを知る。ここに限らず、下町には実に芭蕉の句碑が多い。

庭園の句碑に・・・川上とこの川下や月の友(元禄6年吟)

●隅田川テラス。小名木川と隅田川の合流点にある芭蕉記念別館(といってもテラスの一部で、高台になっている)から夕日を見る。均整の取れたブルーの清洲橋のかなた、ビルとビルの間に夕日が沈む。やや雲が多くて残念。
●テラスから人形町へ 甘酒横町で手分けして探索の結果、『山葵』という店で一杯となる。まあ、まあと言うべきほどの店。ここで、カメちゃんも仕事を切り上げて合流。
●日本酒と肴だけではもの足りないとばかり、両国まで引き返してチャウお薦めの『イタリー亭』でピザとワインでしめる。ここに至って金谷氏、俄然生き生きとする。ここのピザはぼくも好きなタイプ。面倒とばかり1.5リットルの瓶をたのんだが、またたくまになくなったようだ。
●追伸 上記、内容の確認を頼んだチャウのメールによればイタリー亭宴会は、下記のごとくでした。
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きのうは1.5Lのワイン、前菜、牛のガルパッチョ、ピザ2種類、パスタ2種類、〆は全員ケーキとエスプレッソのダブル。金谷さんがこの〆方にいたく感動してました。
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近頃、飲み喰いともに衰えたりとはいえ、これがすでに人形町で一軒、屠っていることを思えば、いまだ瞬間風速はなかなかのもんですなあ、梓も。

次回下町探訪は、『都電荒川線沿線の江戸情緒を訪ねる』に決しました。担当亀村通
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