梓20世紀の映像 (第7回)

残雪の中央アルプス・宝剣岳と信州駒ケ岳

1983年4月28日 関根・高橋・宮本(共同通信社)・後藤の4名は2泊3日の日程で残雪
の中央アルプスへスキーを楽しもうという目論見で出発した。
承知のようにJR飯田線駒ケ根駅からバスで50分、しらび平から宝剣岳を眼前に望む千
畳敷カールまではロープウエーで10分で難なくあがれる。
里はおそ桜の咲くのどかな日よりだったが、千畳敷駅に下り立ったら濃霧と強風で行
動不可能である。やむなくホテルで一泊という嬉しくない仕儀となった。
翌朝は高曇りとなって50分ほどで稜線に出て、まだ営業していない山荘の軒下で幕営、
宝剣岳に登ったり、駒ケ岳本峰まで遊んだり、ちょいとスキーを楽しんだりと2日間を
過ごした。
スキーをまあまあ滑れたのは高橋だけだった様にも思うが、帰りに千畳敷にむかって
の下りで後藤がザックにつけたスキー板を岩に引っ掛けて転倒してヒヤットしたり、
関根が途中で後続の新宿行き列車に乗り換える時に新調の眼鏡を忘れ、忘れ物が先行
列車に、落とし主が後続列車で追いかけるという騒ぎが起きたり、まあ梓らしい旅で
はあった。
眼鏡は韮崎駅で持ち主の手に戻ったが当人はふてくされ、宮本氏はべろべろに酔って
いて「美談だ、明日は東京発共同で世界中に知らせよう!!」と大騒ぎであった。

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