三頭山 ―― 事故の顛末 後藤 文明

1998年5月23日


転倒骨折はいやなものでグニャアッとひしゃげたわが腕をみるのは始めて。骨折ショッ
クがきて、血の気がひき冷や汗がでて吐き気がする。大森さん、ショック状態の現物を
始めて見たとか。でも割に判断力は残っていて富山・大森さんには勝手にほざく、患者
を楽にしろだの尻が痛いだの添え木だからと言って樹の枝ではだめだの汗を拭けとか何
時もの図々しいプーチンの癖はなくならなかったようです。
前記おふたりと金谷さんほか皆さんにも「ごめんなさい」。
救急車に始めて横になる機会を得たが、あれ、寝心地が見た目より悪いですね。頭が後
ろの方が良いのではないかしら、カーブもリュージュのようにいけるのでは・・・・・。
折れた骨から飛び出してる神経が車の振動にあわしてギャンギャン強烈にいたみやがる。
救急隊長は「途中カーブが多く揺れます、右カーブです、今度は左です、また左です」
と親切にしてくださるが、頭が進行方向に仰向けだから(スキーのやま・たに)と同じで
考えているうちに次のカーブだから大変。付き添いの冨山さんも補助席で飛んだり跳ね
たり、手すりを握って40分強のドライブが終わりました。
秋川消防署桧原支所木村隊長さんはスリムな好男子、今日礼状を、電話をして救急車を
呼んでくれた民家の大久保さんともども発信しました。
清水外科の院長が待ちかねていて、すぐに処置、「きれいに直しますよ」と安心させる、
折れて行き違いのほねを繋ぐのに3人かかり。
私の右腕脇のしたに太いシュリンゲを懸けベッドの柵につなげて、レントゲン技師が握
手をする。
「行きましょう、ちょっと協力して、ガンバッテ」との院長の掛け声で技師さん思いっ
きり引っ張る、と看護婦さんは上体を必死に押え込む、ギャアーンと痛むがなぜか看護
婦さんの髪が小生の額に触れる記憶があって、院長さんはどうやってか骨をもとの様に
収めて「最高デスネ、最高デスネ」と誰を誉めるのか判らないが、手際よくギブスをは
めて処置は終了。痛みは嘘の様、とたんに喉の渇きを痛烈に覚える、ラガーがほしい。
(面白そうだったら、だれかお試しを)
事故発生午後3時45分、処置終了同6時40分の初体験ではありました。
翌24日再度東秋留の清水外科で診療をうけ、本日25日近隣のかかりつけの整骨医にうつ
りギブス1を3週間ギブス2を1週間リハビリ70日全治100日だそうです。

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