大持山 ―― 日本リスとウナギと鯉と 橋元武雄

95年11月18日


95年11月18日(土) 晴れ
梓山行。奥武蔵大持山。後藤、大森
大森氏の新車テラノに初乗り。大森氏が家まで迎えに来てくれ、南浦和で朝7時半後藤
さんを拾う。浦和所沢街道から所沢、飯能を通過。所沢から飯能にかけて渋滞。国道2
99号は、道も錯綜しひどくわかりにくい。名栗渓谷そいに県道70号を進み、名郷か
ら県道と分かれて少し渓谷沿いに入った大鳩園キャンプ場に車を置く。しっかり駐車料
を取りに来る。

ほぼ予定通り10時過ぎに出発。好天の紅葉のなかを、相当の急斜度の舗装された林道
を20分ほど歩くと林道終点。そこからよく踏まれた山道が始まる。妻坂峠には11時
半着。北西に武甲山が見える。山頂部に大型のパワーショベルが見える。石灰の採掘を
しているのだろう。ときおり、回転する運転台の窓硝子が太陽を反射してきらりと光る。
峠越えの風が急に強くなる。峠からはしばらく強い北風にさらされながら急登。やがて
尾根が緩やかになり、あとはのんびりした広い尾根筋を進むと、突然関東平野の大パノ
ラマが開ける。

尾根筋から少し武甲山への縦走路を入ったところが大持山山頂。ゆうゆう1時前には到
着した。ガイドには見晴らしは良くないとあったが、ちょうど関東平野を望む方向が伐
採され、見晴らしは悪くない。風もやみ絶好の昼食場所だ。ビールで乾杯。各自行動食
とワインと豚汁を楽しむ。1時間半ほどのんびり休む。

下山途中のサワラの植林で、幹を駆け登る日本リスを見た。シマリスはよく見かけるが、
日本リスは珍しい。丹沢で一度見かけたくらいか。鳥首峠までは結構ある。そこから杉
林をジグザグに急下降。途中鋼管鉱業の珪石採掘所を通る。下からみて雲のように見え
たのは、この採掘所の吐き出した粉塵だったのだ。5時過ぎに車に帰着。

渋滞がひどいので所沢、飯能の通過はあきらめて、県道70号を途中で捨て、峠越えし
て国道299号へ出て、県道50号で川越へ向かう。川越はウナギが名物と後藤さんが
いうので、市街に入って最初のうなぎやに入る。不愛想な店で、コイの洗いは良かった
が、うなぎは最低だった。素材は悪くないのに、ほとんど素人調理の域を出ない。この
店を出てもとの県道に戻ったら、道筋に大きなうなぎやがあった。残念。

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