加賀白山

橋元武雄     '92/07/23〜26


07月23日 晴れ
池袋サンシャインプリンスホテル前発22時30分夜行バス金沢行き。
冨山、亀村。

以前は、梅雨明け10日といったけれど、その期間に山に行くのはめずらしい。途中何回か目を覚ますと、ほとんど梅雨末期の強雨といった降りかただった。このままでは、山はどうなるかと思ったが、丁度この日で北陸地方も梅雨が明けた。

07月24日 曇り晴れ
金沢着6時。前回の劔以来の金沢駅。駅前で白山行きのバスに乗り換える。

別当着9時。砂防コース、南竜道を経由し南竜ヶ馬場テントサイト着3時。昼寝。 満天の星。

07月25日 快晴
展望コースから室堂へ。御前峰山頂を経由、御池めぐり。 幕営地へ戻る途中。登ってきた女性が道端の花をみて、“これはなんていう花かしら”と独り言をいっている。すかさず、うしろから冨山さんの声がする“これはゴゼンタチバナです”。思わず振り返ると、冨山さんが右手の指をかがめたま
ま口に宛てて、ニヤッと笑っていた。これいらい、梓では、ゴゼンタチバナを見たら、右手を口許にあてじっと相手の目を見ることになっている。

エゾスジグロシロチョウの食草は、ハクサンハタザオであることを知る。

07月26日 晴れ
5時半発。9時13分の白峰行き。白峰で金沢行きに乗り継ぎ、鶴来で下車。銭湯に入り、地元では評判らしいが、なんてことないそばやで昼食をとる。評判の菊姫酒造を見て、近所の酒屋で紹介してもらった天狗の舞酒造を見物できればと思っていたが。天狗の舞は鶴来にはなく、あるのは菊姫の筋向かいの万歳楽でだった。たとえ紹介があっても、今日は日曜なので造酒屋は休みだ。菊姫は、売店だけは開いていたが、冨山さんが“土産にしたいがどれがよいか”と訊ねると、“東京で買っても同じですよ”とにべもない。それならわざわざ休日に売店を開けていなくたっていいじゃないか。この酒蔵も少し有名になりすぎたかな。

白山比め(しろやまひめ)神社、県立植物園などを見物。長岡経由で帰京。
-1-
次の作品へ ↓
目次へ ↑

inserted by FC2 system