1993年10月30日〜31日 参加メンバー:後藤、富山、鈴木、橋元、大森、金谷、亀村、中村 30日午後1:30に南浦和集合。草津駅そばのスーパー「木兵衛」で宴会用の買いだしをする。もちろん隊長は後藤さん。夜は草津温泉某宿泊所で、例のごとく鄙にはまれな魚屋から仕入れた「いさき」「めじ鮪」「烏賊」「むつ」のお刺身に、後藤さんの指示のもと私が作ったタコいりサラダ、後藤さん持参の豚の角煮、河野氏差し入れのイワノリにごま油を塗ったつまみなど、いつもながらの美味、珍味の数々にて大宴会。締めは最近好評の長崎?ちゃーめん。 そして大締めはやっぱり草津の湯なんだな〜、これが。熱すぎていつも湯舟に入るのがほとんど苦行に近かったのに、お湯が適温になっていてゆっくりお湯に浸っていられる。ひざに良さそう。久々に長湯して戻ったら、ばったりエレベータのところでオオガメコガメに遭う。お風呂で倒れていると思って迎えに来たと言うのは冗談。この日は終日久しぶりの大雨。翌日が心配されたが、起きてみると抜けるような青空。夕べは気がつかなかったが、宿の周りのカラマツが黄色に色付き、昨夜来の雨に打たれて車の屋根に葉をおとしている。 9時に宿を出発。紅葉した辺りの山々を愛でながら、一路野反湖方面へ。去年は身障者状態で世間の秋の気配とは無縁で過ごしていたことを思うと、この青空、この紅葉が心地良く、なぜかあたたかい感じがする。野反湖の湖面が空の青を写し、青い |
屋根のバンガローが整然とならぶキャンプ場が見える。どこか牧歌的な風景である。10時登山口到着。 途中の八間山では道路からみえる登山路を数組のパーティーが歩いている。なだらかな気持ちの良さそうな笹山である。ここがいいとグズる人もいたのに無視されてやっぱり予定どうり白砂山に取り掛かる。 昨日は相当の雨が降ったらしく、気持ちのいい空とはウラハラに登山道はグジュグジュである。秋田弁で言うところの「ヤバッチィ」状況。オーバーゴム長をはいた御仁のみ平気でバシャバシャ歩いている。道は結構整備されていて、ひざの痛い富山さんも、ひざに障害のある私にも、歩きやすい道である。思ったよりも早く40分ほどで地蔵峠に到着。これに気を良くして堂泊もすぐだろうと歩き続けて一時間半くらい立ってもつかない。結局12時近くになって、やっと宴会、イヤ大休止所に到着する。 ビールで乾杯。途中ほとんど一本も立てなかったのでのどにしみる。ここは野反湖を眼下に、反対側には鳥兜山の勇姿を臨む見晴らしの良いところである。もっとも鳥兜山については、奥志賀鳥帽子山という説もあって、登っているときから特定できぬままそのうちうやむやになってしまった。でも、あれは絶対鳥兜といいはったのは、以前登った面々。あの兜にも似た?頂上からのきれぐあいといい、山肌に深くうがたれた印象的な険しい谷といい、、、、。 クラコットに私でも食べられるおいしい上等のガーリックチーズ、ペッパーチーズの豪勢なつまみで小宴会が始まる。フォーシ |
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ョンのフランスパンには、あっても誰も文句を言わない小岩井ならぬ四葉バターで完璧。(小岩井じゃないと怒るゼイタクモノがいるので亀ちゃんが南浦和で走り回って手に入れたもの。)それに大宴会の残り物やら、いつも独自の道を行く金谷氏購入のコロッケ、トンカツなどで各自の行動食は、ほとんど不要の豊富なオヒル。本日のワインは軽くて安い、でもなかなかグッドの赤ワインプラスもう少しお高い赤と、梓では珍しいロゼ。ここに到着したときからほとんど全員登頂意欲は失せていたのに加え、この美酒、美味ではさらに登ろうという奇特な人がいるわけないと思うに、ただ一名、「中年の星」善さんが敢然と立ち上がってとぼとぼ歩きだす。この人ならとみなが思う大森さんは堂泊までの心づもりのあてが外れたショックからか、ギブアップ。結局善さんも途中まで登ってはるかに白砂山の頂きをながめ、諦めて戻ってくる。 この宴会場は、立っていると風の通り道になっていて少し寒いくらいだが、座って宴会をしている分には全然問題なく、のんびり2時間近くも飲食、昼寝を楽しめた。2時下山開始。登る一方、下る一方のルートではないので、アップダウンを繰り返しながら来た道を引き返す。下りは膝をかばって慎重にならざるを得ないので、またビリになってしまった。(もちろんエスコートつき) あんなに気持ちのいい天気だったのに、下におりるころ鳥兜山方面にガスがわいてくる。青空の面積もせばまってきた。それにしてもこの道にはなんの収穫物もない。どんぐりは一個も見つからず、かろうじてぶなの実が落ちているのみ。せっかくビ |
ニール袋をポケットにしのばせていたのに役に立たなかった。 4時前下に到着。結構遅くなってしまったので、何となくみんなおもやみになっていたが、意を決して予定どおり、尻焼き温泉へ行くこととする。途中の道で自分の宿にひきづり込もうとする尻焼き温泉の某旅館の看板にだまされたりしながら、小規模な山の温泉といったなんの変哲もないところにたどり着く。(結局その道を言っても同じだったことが判明)あまり期待していなかったが、そのうちの一軒にいくと、なんと今どき300円で、しかもおもいがけずのいいお風呂。そんなに広くはなく、今風にきれいでもないのだが、清潔で、下におりると露天風呂もある。露天に行きたかったけど、寒くてよっぽどじっくりつかっていないとあったまりそうもなかったので、内風呂で我慢する。お湯も適温で、じっくり膝を暖める。 髪を洗ったりもしたので、みんなを待たせているかとあせって出ると、なんとやっとパラパラ出てくるところ。男のくせになんたる長湯とおもいきや、ナ、ナ、ナンと、男どもは露天風呂でビールをのんだそーな。どうやって?一人すっぱだかで車まで取りに行ったんだって!宿の人が目をテンにしていたそーな。ワタシもやってみたかったよー!どーしてよんでくれないの?ぐやじぃー! さて、さっぱりきれいになった後することはただひとつ。そばやを目指して大森氏の記憶をたよりにひた走る。渋川付近。あっあ、あったー!そばやらしからぬはでなみ |
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どりの看板のその店が!そばやの名前はナント「そば善」。もう決してその名を忘れそうもないその店で、またひとしきり天ぷらとへぎそば、アルコールで盛り上がる。 まあまた来てもいいよ、この店。 ドライバー亀ちゃんのお世話になり自然渋滞45キロの関越に突っ込む。南浦和10時 |
半無事帰着。 クイズ:この文章の中に「やばっちぃ」という秋田弁がでてきますが、実はもう一箇所秋田弁がでてきます。 さて、それはどれでナンという意味でしょう。正解者には稻庭うどん進呈。 |
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