丹沢・経ヶ岳、仏果山 日帰りハイク

高橋尚介     '84/11/23


 本厚木駅に8時半集合、久々にメンバーの多くが揃った日帰りハイクとなった。駅から半原行きのバスに乗る。約40分で半僧坊前に着く。あまりに天気が良く、山上でのアルコール分としては、オジさんの持参のワイン一本では心許ない。オジさん、善さん、田中さんの3人が半原まで酒の買い出しに走る。待ち時間を利用して後藤さんはザックの中からビデオ・カメラをひっぱり出してきて、試撮。小さいザックの大半を占めており、カメラを出すと、カラッポになってしまうほど、軽い山行ゆえのゆとりだろう。亀チャンはそばの店でつまみを調達している。まもなく三人が戻って、一同出発。沢沿いの林道から急な小道となり、やがて雑木林の中の薄暗い小径の急登となる。小尾根に出るとすぐ工事中のリッパな林道に出る。再度急な小道をジグザグに登りつめると、切り開きの肩らしきところにでる。まだ頂上まではもう少しありそう。やがてカヤトの草原となり、逆光の陽を浴びて、輝いている。そこから頂上はすぐだが、ゴミの山を見て、一服することをやめ、素通りする。少々下ったところにある大岩といわれるところで一服する。見晴らしはそれほど良くはなく、8人がくつろぐスペースもなかったが、ビールとワインを開ける。 居心地が良くないせいで、すぐに半原峠まで下ることにする。急な下り坂の途中に開けたスペースを見付ける。しかも、枯れ葉のジュータンが敷きつめてある。一同車座に座って、早速酒宴の準備にかかる。先行したチャウを亀チャンが迎えに下りる。峠まで下りて来いという彼女と、戻って来いという残る6人とのヤリトリに振り回わされ、亀チャンは峠まで下りたり、引き返したりで気の毒だった。半原で仕入れてきた一升ビンは、なんと伏見の銘酒「招徳」だった。美酒に酔い、堪能するには少々量が不足気味だが、あとはビールで補う。重い腰をようやく上げ、峠に下る。峠は車が入る開けたところだが、素通りして、一気に登りに取り付く。ホロ酔気分での急坂はきつい。すぐ上が仏果山の頂上だと勘違いして、酔った勢いに任せて走り上がった御人がいた。結構長い登りだった。ようやく頂上にたどりつく(14:00)。下りは一気に下る気持ちの良い小径だった。やがて人家が現われ、1時間少々でバス停の前に出る(15:30)。楽しく過ごした一日も終わりに近づいてきた。仕上げは、本厚木の赤提灯で談笑の時を過ごす。
メンバー:後藤(L)、冨山、鈴木、橋元、
中村、田中、亀村、高橋
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