丹沢 四十八瀬川 勘七ノ沢

間瀬寿彦     '84/07/07〜08


 渋沢の駅に10時に集合が、車組みは混雑のため、30分くらい遅れる。スーパーで買い物の後登訓へ向かう。登訓に近づくにつれ曇りからキリ雨になってしまった。今日は米子沢行きが大雨注意報のため勘七に変更になってしまったのだ。期待していた米子沢がダメになったことと天気のせいもあるのかすごく気が重い。
 登訓の入り口の広場が使えず、その上の広場にテンパル。設営の後はいよいよ勘七にアタック!というとカッコいいが、気が乗らずリーダーでありながらパス。テント・キーパーとなる(大いにザンゲ)。
 以下は尚やんの記録をおかりします。ゆるしてね!  12:30 6人でテントを出発。F1は途中にハーケンがありシュリンゲが掛かっている。冨山さんが果敢にアタック。みごと紐なしで登。昨年は2度も取り付きで水中に落ちたのにシュリンゲの威力は大きい。誠ちゃんがヒモを着け中村、関根を上げる。田中、中村両氏はシュリンゲを使わず(避けて)通過。立派。F2は難なく通過、F3は冨山さんが好きな所で、釜の右手のヘツリと釜のジャンプ。左岸の登りとなる。田中さんは右岸を登。F4は左岸をヘツリ、ガリーを登。F5は20mの滝で左岸を水流沿いに登。F5からゴルジュ帯を楽しむ。15:30登りを終了。下まで沢を下る。F4から林道を下り16:00BC着。間瀬氏は昼寝でコールにも応えず(間瀬:まったく気付かず)
        以上 高橋

 夕食の準備中、後藤さん、大森さんが夏のファミリーキャンプの下見がてら立ち寄る。さっそく宴会になりにぎやかにはじまり、5:30頃亀ちゃんも着く。そとはそぼふる雨、なかは熱気いっぱいの楽しい宴会であるがザンネンにも、後藤さん、大森さんは7:30頃引き上げる。
 さて翌日7/8(雨)。昨日はヒルネと決め込んでいたせいで、テントから送り出される。善さんにはまた御苦労願い、亀ちゃんと3人勘七に向かう。F1、F2はザイルも使わずスムーズに登る。亀ちゃんもなかなかいいピッチで登っている。落ちるといけないと、亀ちゃんが善さんにあずけておいたサイフを、善さん亀ちゃんに返す。
 そしてF3に着いた。まず僕が向こう側に飛び移る。つぎに亀ちゃんの番。2歩まで進んで3歩目で渋帯している。ホールドが見つからないのだ。また元に戻り、ホールド、スタンスの場所を、僕は前から、善さんは後ろから教えるが、亀ちゃんにはホールドがうまくつかめないようだ(お腹のせいかな?)。見ていると足がもじもじ、ミシンを踏んでいるようだ。そして、右手を伸ばしたとたん、きゅうに脊が低くなり、淵に吸い込まれていくではないか。瞬間、胸くらいで止まるかと思ったが止まらず、胸から首、首から顔へと、ついにヘルメットも水のなかに入り、ヘルメットももう少しで見えなくなるところで、浮き上がってきた。メガネはかけたまま、まるでサブマリンの浮上である。
 亀ちゃんが上がってきた。それまで一言も発することを忘れていた、善さんと僕は
-1-



急に笑いが込み上げ、2人でゲラゲラ笑い出す。足は底までつかなかったそうだが、ケガはまったくなく、ひと安心である。サイフは残念。
 F4、F5は何ごともなく通過して、F4の登山道に入りBCにケガもなく無事?に着く。
11:30下山、ソバを食べ解散。

メンバー:冨山、鈴木、高橋、田中、
   中村、亀村、間瀬(CL)、(関根)
   (宴会のみ参加 後藤、大森)
-2-
次の作品へ ↓
目次へ ↑

inserted by FC2 system