2月の鳳凰地蔵岳

高橋尚介     '84/02/11〜12


 新潟地方が大雪となり、上越線が水上までしか通じていないことを前日ニュースで知る。現地に問い合わせたところ、水上から先は車も通れないとのこと。当初計画していた白毛門行きを断念し、アシも列車をあきらめ車を利用することになった。田中さんの車を予定していたが、田中さんが不参加になり、急拠鈴木さんのジープで行くことになる。
2月11日
 丸ビル前を8時15分に出発する。行き先は金峰山ということになっていた。中央高速に入ってから、鈴木さんがまだ行ったことのない鳳凰に行き先を変更。途中のサービスエリアで夜叉神峠の様子を問い合わせたところ、まだ芦安から先は車が入れないとのこと。それでは御座石鉱泉から入ろうと決定。この時は車はすでに須玉ICまで走っており、須玉から穴山まで引き返し、御座石にむかう。
 河川沿いにはしる御座石までの道は、上流でダム工事をやっているとかで、ダンプと頻繁に出会う。道幅がせまいので、待避所でスレ違う。道はまわりの雪がとけて、ヌレている。氷つくといくらジープでもやっかいな道となる。
 約1時間で鉱泉の駐車場に車をいれる。悪い評判の小屋(というより旅館)のお兄さんが出てきたが、いやに愛想がいい。調子が狂ってしまうが、駐車料金が2日分で金2000円也と聞いて、噂に違わずガメツクて安心する。鉱泉小屋のオバサンの、「今からだと、どうせすぐ上の西の平泊まり
で、酒でも飲んでしまうんでしょう」との声をあとに、12時10分いきなり急登にとりつく。
 しっかりとつけられた白樺林の中のトレールを追って、ユックリ高度をかせぐ。夏のコースタイム通りの50分で西の平に着く。小休止のあと、目前にそびええる燕頭山への急登にかかる。ペースはこれ以上ユックリは歩けないほどのスピードで高度をかせぐ。50分、10分で2度の小休止で燕頭山の山頂に着く(16時10分着)。頂上付近に天幕を張って、ネグラとする。いきなりの急登で、少々疲れたのか、ノドがやたらに渇く。アルコール類もいつものようにすすまない。冨山さんの名古屋コーチン入りのトリの水炊きをつっつく。早々に寝袋にもぐり込んでしまった。
2月12日
 6時半起床。昨夜のダシでオジヤを流し込んで、7時30分出発。空身なので軽い。鳳凰小屋には9時に着く。ここから地蔵岳まで50分の登りなので、登れないことはないが、鉱泉からの下りが凍らないうちに通過するためには早々に下山しなければならないという気があって、上部はカットすることにした。9時30分に鳳凰小屋をあとにする。約40分で、テントサイトに着き、早速テントを撤収して、一気に鉱泉まで下る。鉱泉での休息は止めて、帰途につく。途中、神ノ湯温泉でアセを流す。

パーティー:冨山、鈴木、高橋、(亀村)
コースタイム:
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2月11日
御座石鉱泉 12:10、西の平13:10、燕頭山16:10(泊)
2月12日
テントサイト 7:30、鳳凰小屋 9:00〜9:30、 テントサイト 10:10〜10:40、西の平 11:20
-2-
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