昨年は恒例の日だまり山行は行われず、12月下旬の八重洲での集会だけで終わってしまった。
今回は大森さんからのお声掛かりで久々の梓のお出かけだが、あいにく冨山、橋元、田中、亀村のメン
バーは不参加となった。行く先は池田さんの知り合いの持っている苗場の別荘、山美小屋。そこで2泊し、
心置きなく夜の宴会を楽しんで、日曜日には山組と平地組に分かれて行動しようという算段である。
苗場山、祓川登山コース和田小屋登山口にて
7月23日(土)曇り/晴れ
12時丸ビル前で、大森車に大森、後藤、金谷、中村の4人、同じく柏駅では鈴木車に鈴木、池田、高橋
の3人が乗り込んで出発。嵐山PAで落ちあい、一路苗場へ。
午後4時前には小屋に到着。雪のシーズンでもない苗場で、スキー場近くになるとやたら人が多い。ゲレ
ンデ斜面も人で埋まり、所々にテントが張られている。駐車場はスキーの最盛期かとも思われるほどだ。
何事かと思えばフジロックフェスティバル開催中のためであった。大分前から、ロックフェスティバルは
富士山麓から苗場に引っ越してきたそうだ。
西武の別荘地はその喧噪とは無縁で、緑の多い地域は人も見当たらず、静かだ。山美小屋に入ると、カ
ビくさいが床に虫の死骸がたまっているようなことはなかった。最近人が入ったのだろうか、意外ときれ
い。それでも掃除機をかけ、床拭きをして宴会の準備にはいる。
食材、酒類は大森さんにすべておまかせ。いつものように大森さんの刺身からはじまって、各自持ち寄
りのつまみや、ポークソテーなどで、だんだん宴会は盛り上がるのだった。
お久しぶり元気な池田さん
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やーみんな変わりなく
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素晴らしい山美小屋
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床拭きもして広く気持ちの良い部屋
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さてさて楽しい宴の始まり
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ひさびさの懇親に皆嬉しそう
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酒肴もたっぷり
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池田さん、大森さん お世話になります |
7月24日(日)晴れ
どこに行くのかはっきりしないうち、なんとなく山組は鈴木、池田、高橋、中村で、行く先は途中リタ
イアの可能な苗場山となる。5月下旬辺りから膝の具合が思わしくなく長時間の歩行に自信がなかったが、
まあそれなら、と参加することにする。
8時過ぎ小屋を出発、地べた組の大森車といっしょに和田小屋まで行く。駐車場は和田小屋から少し下
の広いところで、そこから山組は歩き出すのだが、先行する大森車はどんどん上にあがっていく。結局和
田小屋のすぐ近くの所まで登って、そこで大森車と別れる。山組もここに車を置いて9時出発。
頂まで3時間有余はかかるだろう
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上の芝を過ぎて |
ゲレンデを横切って登山道に入り、整備された登山道をひたすら上る。上の芝を少し行ったところの雷
清水でのどをうるおす。以前(1994年)梓で入ったときこの清水は枯れていたという。私も参加していたの
だが、さっぱりルートを含めて記憶にない。まるで初めてきた山のようだ。
神楽峰を過ぎた辺りから花が数をぐんと増してくる。お花畑だ。すでに実の付いた花も多いが今を盛り
と咲く花々で久しぶりに山の花を満喫する。ミヤマコゴメグサ、ハクサンフウロ、オトギリソウ、ハハコ
グサ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマウツボグサ、キンコウカ、ハクサンオミナエシ、メタカラコウ、
盛りを過ぎたニッコウキスゲ、クガイソウ、ソバナなどなど。お花畑の中を快適に歩いて行くと最後の急
登、雲尾坂。見上げた峰の先には池塘の点在する広々とした頂上が待っている。
フジアザミ
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ミヤマコゴメグサ
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キンコウカの群落
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クガイソウ
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※今年はコバイケイソウは今年は花の咲かない年のようだ。一緒に咲いていればさぞや、見事だろう。
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ソバナ
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色とりどりのお花畑
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ハクサンフウロ
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クルマユリ
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ミヤマウツボグサ
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雲尾坂、最後のひとふんばり |
苗場山山頂の標識の立つ場所まではさらに10分ほど歩く。その一帯は乾燥した感じで植生保護の縄が地
べたにはりつけてあったが、木道を標識目指してまっすぐに歩くとちょうどその保護地域に踏み込んでし
まう。この縄はなんだろう?と思いつつうっかり踏みこんだら、20人近くの地元登山グループから一斉に、
非難の声が上がった。わたしたちの山でなんてことするの!?てな感じの言いようである。それにしては、
普通に来ると踏み込むような場所ではもっとしっかり、迂回させるような仕様があろう。中途半端なやり
方では、植生の保護回復は無理というもの。
頂上に出た!
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山頂の平坦面には池塘が点在
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池田さんも元気
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善さんも元気 |
登る途中の木道の整備は平成23年からのプレートが打ち付けられていて、年々、整備を続けているのが
わかる。広い頂上のあちらこちらに設けられた休憩所では家族連れ、若者、年寄りと幅広い年代の登山者
で賑わっている。池塘の水面に青空が映り、見晴らしの良いこの山頂はまったく気持ちの良いところだ。
冷たいビールなどがあれば言うことはなかったが、残念ながら持ち合わせず、水と小屋で買ったCCレモン
で善さんからもらった行動食を流し込む。もっとゆっくりのんびり過ごしたい場所であった。
遙かに鳥甲山か?
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気持ちの良い休憩所 |
1時間弱滞在して、下山開始。また上ってきた道を降りる。行きはよいよい、で下りは歩くにつれて膝
にダメージが来る。小松原分岐から上、中、下の芝まで来るともう痛みでひたすら何も考えずに足を前に
出すのみ。その先も長かったが、コースタイムを少し上回るくらいで和田小屋が見えてきたときはどっと
足が重くなったのであった。
小屋まで車をあげてくれた大森さんに大いに感謝して、帰路についた。スキー場近辺の温泉は大混雑が
予想されたので、三俣の道の駅にあった「街道の湯」で一汗流し、さっぱりとして小屋にもどると、日馬
富士の優勝がきまったところだった。
ミヤマアキノキリンソウ
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ハクサンオミナエシ
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タカネナデシコ
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フジアザミ
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小松原分岐
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眼下は田代湖 |
〈コースタイム〉
和田小屋 9:00 頂上入り口12:14
下の芝10:10 頂上標識 12:24
中の芝10:40 頂上出発 13:15
上の芝11:00 神楽峰分岐 14:17
お花畑11:35 小松原分岐 14:29
雲尾坂12:00 和田小屋着 15:50
7月25日(月)晴れ
昨日よりも早起きして食事と小屋の片付けを済ませ、8時半過ぎ小屋を出発。真田丸で有名になった沼
田城址公園に寄り道して公園内を散策し、そこで解散。
大森車は首都高混雑のため、練馬で下におり、目白駅で解散。
沼田城址公園
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