10月6日から16日まで、九重町菅原にある妻の実家の別荘に滞在した。2011年9月に梓30周年記念旅
行に使用した処だ。
あの時は義父の葬儀の為、肝心のくじゅう連山には登れなかったので今回は一人で登ることとした。
それと別荘から見える涌蓋(わいた)山も20年位前に一度登ったきりなのでここも登ってみることにする。
往路航空機から富士周辺を俯瞰
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福岡市、中央部の緑地帯は筥崎宮 |
全山紅葉に装う「くじゅうの山」
10月13日 久住山・中岳
8:20、前回の梓山行記録を参考に、長者原のビジターセンター前の駐車場に車を止める。連休明けの
平日だがこの時間で既に駐車場はほぼ満杯。紅葉の時期なのでここをベースにくじゅう連山に入る人が
相当いるのだ。昨夜は少し雨も降って、今朝は雲が山全体にかかり決して良い天気ではない。しかし天
気予報によるとこれから午後にかけ九州全域は高気圧におおわれて良い天気になるという。この情報を
信じることとした。
牧の戸峠へのバスの時刻は事前に調べてある。8:40発の日田バスだ。乗車したのは僕より少し年上と
思われる山装備の夫婦と僕の3名だった。
長者原
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徐々に青空が見えてきた |
9:00牧の戸峠を登り始める。まだ雲は山をおおっているが少しずつ明るくなってきている気がする。
色づき始めた紅葉を楽しみながら10時に扇ヶ鼻分岐、くじゅう分かれ避難小屋で100円払ってトイレを
利用し、登るうちに雲は徐々に少なくなり日が差し始める。11時に久住山山頂に着いた時にはすっかり
青空になっていた。
足取り軽く行程は進む
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すっかり晴れて、九住山山頂も近い |
素晴らしい展望である。山頂にはちょうど人がおらず、写真を頼むわけにはいかない。タイマーをセ
ットしていざ撮影、と準備したところでカメラは電池切れのメッセージ。こんな時に限って、いつも持
ち歩いている交換用の電池がない。(以後スマホの写真です)
久住山をいったん下りて、九州本土の最高峰(1791m)である中岳に登り返す。12:00着。
中岳山頂から御池を望む
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御池 |
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久住山頂では気が回
らなかったが、スマホ
で自撮り出来ることに
気付いた。
それで初めてではある
が中岳山頂で試してみ
た。
すいません見苦しくて。
一応証拠写真というこ
とで……。
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山頂では30分ほど過ごし、昼食タイムとする(本日は何も隠し持ってこなかった…)。
12:30山頂発、御池のふちを回りくじゅう分かれから北千里ヶ浜で硫黄岳の噴煙を左に見ながら長者原に
下った。15時着。
10月14日 涌蓋(わいた)山
今日も九州地方は高気圧におおわれて、雲一つない良い天気だ。行きしなにザックから傘を抜き出した。
別荘をゆっくり出発し、熊本県小国側のルートであるはげの湯の先の登り口に車を停め、登り始める。
9:40。
涌蓋山は玖珠富士とか小国富士とか呼ばれるようにくじゅう山塊から北西に少し離れた円錐形の独立峰。
ということは、登り下りの行程にアップダウンはなく、登りは登りっぱなし、下りは下りっぱなしという
ことで、昨日の久住山・中岳より体はきつい感じがした。行程途中でいったん林道に出て10分程度の平行
移動が息をつける時だ。
涌蓋山・九重町菅原から
林道までの前半は、牧場の一部のススキ原の斜面だ。姿は見えないが放牛の鳴き声を聞きながら登る。
振り返るとはげの湯の煙と涌蓋牧場が見渡せて快適な登りだ。ススキ原が終わると牧場の柵を抜けて紅葉
樹林帯に入り、ほどなく林道に出てほっとする。10:00。
はげの湯から
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牧野入口(登山口) |
林道から尾根に取り付き、樹林帯から低灌木帯、ススキの草原へときつい登りが続く。11:20山頂着。
すすき原急登
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山頂まであと一登り
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山頂近くの石祠
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今日はセルフタイマー |
すばらしい眺めである。風もない。まずは、南に位置する阿蘇の噴火が目に入る。根子岳を仏頭と見立
てた涅槃の姿のヘソあたりから、黒い噴煙が噴きあがっている様子がよくわかる。あれでは、草千里も噴
火口付近も入山規制は当然だろう。
遠く阿蘇の噴火が見える
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昨日登ったくじゅう山塊 |
東に目を転じれば、昨日登ったくじゅう山塊が見事だ。さらにその先には祖母山系も望むことができる。
草原帯の穏やかな山頂には二組ほどが寝転がって景色を楽しんでいる。僕もさっそくおにぎりとパンとき
ゅうり2本で昼食とする。今日も冷たいものを隠し持ってこなかった。大いに悔やむ。気持ちの良い山頂
には1時間以上腰を下ろして贅沢な景色を楽しむ。
12:30山頂発。同じ道を下る。途中時期は過ぎたといえ、まだ咲いている花たちの写真を撮りながらゆっ
くりと下る。14:10登山口着。
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