奥多摩駅前鋸尾根取り付きの愛宕山
参加:鈴木善三 亀村 通
今年の夏は、8月の蝶・常念計画に続いてシルバーウィークの雲取山への幕営山行が流れてし
まった。それで、鈴木さんが計画した奥多摩日帰り山行についていくことにした。
新宿駅6;46発のホリデー快速おくたま1号に乗車。終点奥多摩駅には8:21着だ。秋の行楽シ
ーズンの連休で天気も安定しているので人は相当多い。この電車だけで1両100人として、600人
くらいの山の格好をした人々が下りた。その前の御岳駅ではもっとたくさんの人が降りたようだ。
この後の便や自家用車で入った人を合計すると数千人のハイカーが今日一日で奥多摩に入った計
算になるだろう。シルバーウィークの5連休で一体どれだけの人が奥多摩に遊びに来ているのか。
そういうわけで奥多摩駅と駅前は、多くの人と臨時バスでごった返しているが、駅の少し南
の愛宕山から鋸尾根に入る登山者は、僕たち以外にいなかった(もっともこの後、10人位に抜
かれた、その後のすれ違う人の多さからほとんどが御岳山からの逆コースをとっているようだ)。
登山口
愛宕山の五重塔(コンクリ製)
8:30登り始める。いきなりの急登で愛宕山頂の愛宕神社まで一気に上がる。
最後は社殿と五重塔までものすごく急峻な階段だ。そのあとも鋸尾根というだけあって、10登
れば3降りるような岩場交じりの急登が続く。11時鋸山着。我らを追い抜いた人たちが休みを
取っている。
鋸山山頂
11時10分鋸山発。ここからはそれほど急な登りもなく、快適な樹林帯の尾根道だ。木々の間
から日差しも差し込んできた。湿度が高くないので汗をかいても気になるほどべとつかない。
12時45分大岳山着。
大岳山頂は、御岳や檜原方面から上ってきた人たちでいっぱいだった。100人は下らない人々
が休んだり昼食をとったりしている。我らも座る場所を見つけて腰を下ろす。しばらくすると
ベンチ使用の二人組が出かけたので、すかさずベンチ確保。例により隠し持ってきた冷やしサ
ッポロで乾杯。昼食とする。本日の天気予報は晴れであったが、実際はどちらかというと曇天
時おり日差し、という感じ。遠雷も聞こえた。よって、景色もあまり望めない。
大岳山山頂
13時15分大岳山発。あとは御岳神社まで樹林帯をひたすら下る。どこまで登ってきたのか、
幼稚園児位の小さな子連れファミリーと一緒になる。男の子は元気と機嫌がいいが、女の子は
べそをかきながら母親に手を引かれて下っている。それでもトコトコ下りているので、我らは
追いつかれて抜かれそうになる。14:30御岳神社着。
御岳山神社
改修中の本殿にお参りをする。ここはやたらと犬連れと外人の彼を連れた日本人女性がめに
つく。犬は、この神社が「おいぬ様」(=日本狼)を祀っているので、これにちなみペットの健
康を祈念することでなるほどであるが、外人連れの女性たちはどうもよくわからない。まあ、
たまたまのことであろう、ということにする。
神社から下界を見下ろす
神社を後にし、ケーブルカー駅まで下りる途中のちょっと開けた陽だまりに、アサギマダラ
が優雅に羽を広げて滑空しているところを発見した。この蝶は我が家の近くにはいないので数
年ぶりでアサギマダラを見ることができた。今日一番の収穫でありすごくうれしい。ちなみに
鈴木さんの今日一番の収穫は、頂上で冷たいビールが飲めたことだという。
ケーブルカーには乗らずに舗装されたつづら折りの急坂を小一時間かけて下る、こちらは今
日一番の辛い行程だ。靴の相性が悪いのか、この単調な下りで僕は両足の親指がダメになって
しまった。いずれ爪がはがれるだろう。
ケーブル下の滝本駅に着いたら、ちょうど御岳駅までのバスが出るところ。飛び乗って御岳
駅に着いたら直ぐに東京行きの中央線快速に乗車できた。
のどがカラカラなのにビールを飲む暇もない。鈴木さんと相談して、帰りは武蔵野線で帰る
こととし、乗換駅の西国分寺構内でビールのある店を物色。コーヒーショップのタリーズでギ
ネスを発見。よく冷えたギネスを一人2本ずつ飲んで反省会終了。幸せに帰途に就いた。