大源太沢 '84/07/21〜22

中村貞子

7月21日(土)  日中晴れ 夕方より雨

7:30に例のごとく丸ビル前集合。後発の高橋さんを除き、田中さんの車で出発。途中沼田近辺のスーパーで食料、酒類をたっぷり仕入れて、午後3時頃には大源太キャンプ場に到着した。

キャンプ場受付小屋付近は広々とした駐車場になっており、2〜3分歩いたところがキャンプ指定地になっている。くるみの林の中のキャンプ地は「くまさん」やら「りすさん」など、イラスト付きの看板が立っていて、いかにもファミリーキャンプ場。まわりの人達に山に行きそうな人種は皆無。とりあえず場所を確保し、すの子板を敷いて快適にテントを張り、さっそくビールで乾杯。夕飯の仕度をちょうど終えた頃、高橋さんを迎えに行き、水場のコンクリートの上で車座になって酒宴を始める。この頃から雨が降り始め、明日が少々不安。早くから始めたせいか、めずらしく9時頃にはテントにもぐり込む。隣の大きなテントの騒音も苦にせず、全員ぐっすりよく眠る。

 

7月22(日)  晴れ

ナ、ナント、全員4:00起床。あずさにしては画期的なこと。お互いに感心しつつ、昨夜の残りの水たきをおじやにして食べる、5:25全員はりきって出発。

少し陽もさしてきて、何とか天気ももちそう。ダムの堰堤を横切って林道にで、大源太山登山口で沢筋を行くことをリーダーが決定し、ゴルジュ様の沢を行くが、コースタイムでは40分で登山道とクロスすることになっているのに、なかなか出合わず、1時間後にヒロクボ沢出合いに着く。さらにそこから、1時間を要してやっと登山道との出合い(7:15)。そこから登山道を利用して再び沢との出合いに着いたのが7:30。何と、とりつきまで2時間もかかってしまって、これから先を思いやると少々ゲンナリ。

いきなり5mのF1はシャワークライミング。尚介、カメチャンの勇敢(?)な2人はずぶぬれでがんばり、後続はそれを見物してから高巻く。けっこうな高巻で、やっと沢にもどると、沢はびっしり雪渓で、結局、沢に来たという感じはここまでだった。相当の厚さで雪が残っているので、簡単に歩けそうなのだが、棒を持っておそるおそるハジを歩く。

途中雪渓の切れている所が三俣と思うが、右手からの滝が10m滝と分かり、シャワーでとり付く。そこを抜けると再び雪渓となり、大きなトンネル状になっているので、迷うが、中年の星!鈴木さんがまず突破。12mの滝の上に出たため、全員続いて下をくぐる。再び雪渓をつめて三俣に出、まん中の沢から左手尾根をこえる高巻に入る。

ここは非常に急で、土はもろいしイヤな所。ほとんどツメを立てるような気持ちで必死に登る。巻き終わると左の30m滝の上に出、そこからチムニー滝と呼ばれる所をコースガイドと比べながら登るが、12mとあるところが、40mほどもあるので、判別できないまま。徐々に沢自体が急になり、スラブ状となってくる。天気もよく、稜線がだんだん近づく期待感で、快適なスラブの登り。

12:20分稜線に出る。大源太山頂はそこから15分。7時間かかって何とか無事に山頂到着。全員の健闘をたたえあってイザ、ビールで乾杯というときに、稜線上につまみの入ったザックを置いてきた人がいて非難ゴウゴウとなるが、しかしビール2リットルがあっというまにあいて、それから食料ザックまで戻り、ソーセージ、キュウリなどで空腹をいやし、大休止する。谷川岳は雲の中だが、朝日から巻機はよく展望がきき、巻機の3条の沢もビッシリ雪渓が詰まっている。米子沢は右の沢かな?

13:10。ひと気のない山の空気を堪能して帰路をいそぐことにする。大源太北沢とヤスケ沢にはさまれたヤスケ尾根を駆け下り、1時間でいっきに北沢出合いに出る。そこから素直に登山道を下りてくると、朝2時間もかかったのが嘘のようで、ここではじめて、ルートを間違えていたのが判明。(誰が悪いんだ?!)林道からふり返ると、大源太が立派にそびえている。

15:20キャンプ場着。急いでテントをたたみ、17号をひた走り、東京駅着22:05。お疲れさまでした。

参加者:高橋(L)、冨山、鈴木、田中、亀村、中村

コースタイム:7月22日

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