回想 2011/11/19

1974年には、双六谷につづいて大井川東俣を遡行している。いまは亡き佐藤さん(サトシゲさん)も一緒だ。大井川を源流までつめて、南アの主陵線(間ノ岳----三峰岳)へ立とうという計画だ。難しい所はない沢だが、沢通しに3000m級の稜線へ立つことに魅力を感じていた。

大井川東俣 1974/9/13日〜17

メンバー:大森、佐藤、橋元

奈良田越から? 時期的にワラジではなかった

9月13日

23:30 東京駅発

1:54ー4:46 富士駅

9月14日 快晴

5:59−7:10 身延駅

9:15ー9:30 黒河内出会

11:30ー11:45 第4吊橋

    途中の沢で昼食30分。ナメコを採る。

2:45ー3:00 奈良田越

4:30 大井川東俣河原泊/唐臼沢のやや上手か?

第1日

前回の予備調査*によりなんなく通過した。黒河内を離れてやや急登がつづくあたりノブドウの実がたわわになり充分に味わあせてもう。

予備調査 すでに9/13〜16に小鍋さんと黒河内まで入っている。小鍋さんのイワナ釣りにつきあって、奈良田から山越に大井川源流まで行ってみようとしたのだ。このときは、ルートを間違えて沢に入り込み、おびただしい数のヘビに出会った。河原の石ころの上に長々と寝そべっているのが、上流を見る限り何匹居るかわからないくらいで、ほうほうの体で引き返した。吊橋まで戻ってフォーストビバークした場所が崖の近くで、夜中に何度も岩の落ちる音がする。いつやられるかとヒヤヒヤものだった。もっとも、山のことはあまりご存じない小鍋さんは熟睡していたようだったが。結局、大井川は諦めて、奈良田へ戻って1泊して汗を流した。

9月15日 快晴

6:55

7:55ー8:15 池の沢小屋

8:40ー9:00 吊橋上手

9:40 左、右岸より沢

9:45ー58

10:35 白根沢通過。この沢の出会は小山のようなガレが押し出している。ここよりはるかに中川越の熊の平小屋が見えた。

10:45ー11:20 昼食

11:40 滝の沢通過

12:10ー12:25 西農鳥の南西にのびる尾根の稜線まで達する広大なガレ場の下部。

    滝通過

1:15ー1:30 乗越沢出合下手の河原

2:00 左岸より沢

2:10ー2:20

3:05 農鳥沢出合 泊

第2日目

初日に池の沢小屋には達せず、唐臼沢のやや上手にビバークした。池の沢小屋は思ったより近く、出発後1時間もせずに達した。尾根越えのルートはとらずに本流に沿った林道を進む。やがて右岸に移って東海パルプの作業現場のあたりから川筋を離れる。ここで本流に下って遡行を開始する。

吊橋の上手にある丸木を使って徒渉しようとしたが、やけに滑る。こんなはずではなかったが……霜が降っていたのだが、丸木に降りた霜はまるで見えなかった。おもに右岸に現れる針葉樹林帯のなかには、厚い苔の絨毯を敷き詰めてあって、きわめて歩きやすい。踏み跡もはっきりしているところが多い。夏であれば高巻はほとんど不要で、膝下の渡渉ですみそうである。西農鳥の西尾根の南に分岐する下部に、ただひとつ滝らしい滝がある。絹雲の流れは速く、太陽に暈が掛かった。三国沢と農鳥沢の別れる二俣でビバーク。あんのじょう、夜中から雪/雨となった。

9月16日 雨

8:20 出発

9:10ー9:20

    農鳥・三国平間のトラバース道通過

10:10ー10:20

10:40 間の岳縦走路に出る!!!

12:15ー12:30 中白峰

1:10 北岳稜線小屋

第3日目

雨は降っているがさほどではなく、間ノ岳の山頂も見通せる。予定どおり決行。トラバース道を突っ切ってからの急斜面がやや緊張したが、なんなく縦走路に達した。間ノ岳の山頂付近は積雪を見る。山頂より北に転じて中白峰へ向かう。稜線を境に、東は雲が湧き視界なし、西は高層・低層の雲のあいだが見晴らせて、中央アルプスらしき山塊も見える。北岳稜線小屋泊。

小屋の主人はなかなか面白く、山小屋らしい気分を味わあせてもらった。小屋は八分の入りでのんびりできた。

9月17日 曇り/雨

5:30 稜線小屋

6:20ー6:30 稜線のコル

6:50ー7:00 二股

7:50 吊橋

第4日目

大樺沢を下るが雲がかかってバットレスはまったく見えない。吊橋のたもとで乾杯して、マイクロバスで甲府へ向かう。甲府発の各駅停車に座ってゆく。

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